幸福会ヤマギシ会 概要
幸福会ヤマギシ会の活動
▼幸福社会づくり
戦争の歴史に終止符を打ち、永遠の幸福社会を造りたいと願い、ヤマギシズムが生まれ山岸会が発足したのは、核戦争の危機をはらむ東西冷戦がエスカレートしていく時代の一九五三年(昭和二十八年)のことでした。
そして、第一回ヤマギシズム特別講習研鑽会(特講)が京都の光明寺を会場として開催されたのは一九五六年、現在までに特講受講者は延べ十万人を超えるまでになっています。
その五十年の歴史。科学技術はおどろくほど進歩し、工業化はいちじるしく進み、物の豊かさ・便利さは空前のありさまとなりました。けれども、現代社会の病弊は地球規模の異常をもたらし、宗教・民族間の争い、戦争は止むことがなく、人々の心までむしばんでいます。
ヤマギシズム運動は、このような時代の中、半世紀にわたり全人の幸福を願い、常に新しい次なる社会を描き、地域社会づくり・実顕地づくりと、みんなが住みよい社会づくりを実践してきました。
▼会員による幸福地域社会づくり運動
ヤマギシズム特別講習研鑽会(特講)を受講し、ヤマギシズムに賛同する全国津々浦々の会員は、それぞれの立場で、自発的自由意志によって、幸福社会づくりの様々な活動をしています。
- 住居地近隣の会員同士の各種研鑽会
- 子育て、親育ち講座、懇談会、講演会、保育など
- 生産者も活用者(消費者)も共に繁栄する、活かし活かされ合う「食」を通しての活動
- 地域が親愛の情に満ち満ちた幸福社会になるための各種活動
▼ヤマギシズム理念社会「ヤマギシの村」づくり
一方、会員有志によってヤマギシズム社会の実践モデル体として、実際にヤマギシズムの理念に基づいた社会実態(ヤマギシズム社会実顕地、通称「ヤマギシの村」)をつくっています。
そこでは、一体生活(単に、複数の個人が集まった共同生活でも協同生活でも共働生活でもなく、不可分な構成要素として各人が一体に溶け合った「財布ひとつ」の生活)をしながら、農業・畜産・林業を中心とした生産活動を行っています。
そのヤマギシズム社会実顕地は、理念においても実際においても「共生・循環的持続社会」となっており、現在、日本に32カ所、海外に6カ所あります。